AntigravityでWordPress用HTMLを作成するプロンプト設計

はじめに

Antigravityでホームページを作成する場合、最終的にどこへ貼り付けるのかを先に決めておくことが重要です。

今回は、WordPressの固定ページにある「カスタムHTML」ブロックへ貼り付ける前提で、1ページ完結型ホームページを作成する流れを整理しました。

ポイントは、通常のHTMLファイルを作るのではなく、WordPressに埋め込めるHTMLを作ることです。

そのため、htmlタグ、headタグ、bodyタグを含めた完全なHTMLファイルではなく、カスタムHTMLブロックにそのまま貼り付けられるコードとして作成する必要があります。


2段階プロンプトでは何をしていたか

最初のプロンプトでは、いきなりHTMLコードを作るのではなく、まずページの構成案と掲載文章を作る流れにしていました。

たとえば、以下のような内容です。

  • ファーストビュー
  • お悩み・課題
  • サービス内容
  • 選ばれる理由
  • 利用の流れ
  • よくある質問
  • お問い合わせ導線

この段階では、HTMLは作りません。

まず、どの順番で情報を見せるか、どのような文章にするかを整理します。

その後、2段階目のプロンプトで、作成した構成案と文章をもとにHTML化します。

この方法は、文章の精度を上げやすいというメリットがあります。


2段階に分けるメリット

2段階に分けると、いきなりコードを書かせるよりも内容を整理しやすくなります。

特に、初心者向けのサービス紹介ページを作る場合、まず必要なのはデザインではなく、伝える順番です。

  • どんな悩みを持っている人に向けたページなのか。
  • どんなサービスなのか。
  • なぜ選ばれるのか。
  • 問い合わせまでどうつなげるのか。

この流れを先に作っておくことで、読みやすいページになります。

また、文章を確認してからHTML化できるため、後から大きく修正する手間も減ります。

WordPress用HTMLで注意すべき点

WordPressのカスタムHTMLブロックに貼り付ける場合、通常のHTMLファイルとは作り方が少し違います。

通常のHTMLファイルでは、以下のようなタグを使います。

<html>
<head>
<body>

しかし、WordPressの固定ページ内に貼り付ける場合、これらのタグは不要です。WordPress側にすでにページ全体の構造があるため、カスタムHTMLブロックには、ページ内に表示したい部分だけを入れます。

そのため、プロンプトには次のように明記する必要があります。

htmlタグ、headタグ、bodyタグは使わない

この指定を入れておかないと、Antigravityが通常のHTMLファイル形式で出力してしまうことがあります。


CSSも同じコード内に入れる

WordPressに貼り付けるHTMLでは、CSSも同じコード内に入れておくと扱いやすくなります。

外部CSSファイルを別で用意すると、初心者には少し難しくなります。

そのため、次のように指定します。

HTMLとCSSを1つにまとめる
styleタグを使ってCSSも同じコード内に含める
外部CSSファイルは使わない

このようにしておくと、WordPressのカスタムHTMLブロックへ貼り付けるだけで、デザインまで反映できます。


クラス名には共通の接頭辞を付ける

WordPressでは、テーマやプラグインのCSSと干渉することがあります。

たとえば、単純に .card.button のようなクラス名を使うと、テーマ側のCSSとぶつかる可能性があります。

そこで、今回のプロンプトではクラス名に必ず agwp- を付けるように指定しています。

例としては、以下のような形です。

<div class="agwp-section">
<a class="agwp-button" href="#contact">お問い合わせ</a>

このようにしておくと、他のページやテーマへの影響を減らせます。

プロンプトには、次のように書いておくとよいです。

WordPressテーマと干渉しにくいように、クラス名には必ず「agwp-」を付ける

JavaScriptは基本的に使わない

今回のようなシンプルなサービス紹介ページであれば、JavaScriptは基本的に不要です。

JavaScriptを使うと、テーマやプラグインとの相性で動作しない場合があります。

また、セキュリティ設定やWordPressの仕様によって、コードが正しく反映されないこともあります。

そのため、最初の段階ではHTMLとCSSだけで完結させるのが安全です。

プロンプトには、次のように入れておきます。

外部JavaScriptは使わない
JavaScriptは使わない

これにより、カスタムHTMLブロックでも扱いやすいコードになります。


画像は必須にしない

初心者向けのホームページ作成では、画像を必須にしない方が進めやすくなります。

画像を入れる場合、WordPressのメディアライブラリにアップロードしたURLへ差し替える必要があります。

そのため、プロンプトには次のように入れておくと安全です。

画像は必須にしない
画像を使う場合は、後からWordPressのメディアURLに差し替えやすい形にする

これにより、画像がなくても成立するシンプルなページを作れます。


問い合わせ導線を必ず入れる

サービス紹介ページの目的は、サービス内容を伝えることだけではありません。

最終的には、問い合わせにつなげることが目的です。

そのため、ページ内には問い合わせボタンを必ず入れます。

今回のプロンプトでは、リンク先を一旦 #contact にしています。

<a href="#contact">お問い合わせする</a>

このようにしておけば、後から問い合わせフォームの場所に合わせてリンクを調整できます。

たとえば、Contact Form 7を使っている場合は、ページ下部に問い合わせフォームを設置し、そのセクションに id="contact" を付けることで、ボタンからフォームまで移動できます。


一括生成用プロンプトにする理由

「まず公開できる状態まで進めてもらう」ことが重要です。細かい調整は後からでもできます。

そのため、最初から完成形のHTML全文を出力させるプロンプトにしておくと、次の流れがスムーズになります。

  • Antigravityにプロンプトを入力する
  • HTML全文を作成する
  • WordPressの固定ページを開く
  • カスタムHTMLブロックに貼り付ける
  • プレビューで確認する
  • 公開する

この流れであれば、初心者でも実際にページ公開まで進めやすくなります。

プロンプトには「HTMLコード全文だけ」と指定する

AntigravityやAIツールにHTMLを作成させる場合、よくある問題があります。

それは、コードの前後に説明文が入ってしまうことです。

たとえば、次のような文章が入ることがあります。

以下がHTMLです。
このコードを貼り付けてください。

このような文章までWordPressに貼り付けると、そのまま画面に表示されてしまう場合があります。

そのため、プロンプトには次の指定を入れておくと安全です。

説明文ではなく、HTMLコード全文だけを出力してください
コードの前後に解説を入れないでください
「以下がHTMLです」などの文章も入れないでください

この指定により、カスタムHTMLブロックに貼り付けやすい出力になります。


省略禁止の指定も重要

AIに長いコードを作らせると、途中で省略されることがあります。

たとえば、次のような出力です。

<!-- ここに他のセクションを追加 -->

そのままWordPressに貼り付けても完成しません。プロンプトには以下のように入れておく必要があります。

途中で省略しないでください
「<!-- 省略 -->」を使わないでください
すべてのセクションを含めた完成版を出力してください

プロンプトでは、この指定が特に重要です。参加者がそのまま貼り付けて使える状態にするためです。


まとめ

AntigravityでWordPress用のホームページを作成する場合は、最終的な貼り付け先を意識したプロンプト設計が重要です。

WordPressのカスタムHTMLブロックに貼り付けるなら、通常のHTMLファイル形式ではなく、埋め込み用HTMLとして作成する必要があります。

特に重要なポイントは、次のとおりです。

  • HTMLとCSSを1つにまとめる
  • styleタグでCSSを入れる
  • 外部CSSや外部JavaScriptは使わない
  • クラス名には共通の接頭辞を付ける
  • スマホ表示に対応する
  • 問い合わせ導線を入れる
  • コード全文だけを出力させる
  • 途中で省略させない

2段階で作る方法は丁寧ですが、短時間の講座では、最初からHTML全文まで出力するプロンプトの方が実用的です。

まずは公開できるページを作る。その後に、文章やデザインを改善する。

この順番にすることで、初心者でもホームページ制作の流れを体験しやすくなります。