WEBページで文章を表示していると、右端がガタガタに見えることがあります。
特に日本語の文章では、英語のように単語ごとのスペースが少ないため、単純に text-align: justify; を指定しても、思ったように右端が揃わないことがあります。
そのようなときに使うのが、
text-justify: inter-character;
です。
この記事では、text-justify: inter-character; の意味、使い方、注意点を初心者向けにわかりやすく解説します。
text-justify: inter-character; とは
text-justify: inter-character; は、文章を均等割り付けするときに、文字と文字の間隔を調整するためのCSSです。
名前を分解すると、意味がわかりやすくなります。
text-justify
文章の均等割り付け方法を指定する
inter-character
文字と文字の間で調整する

つまり、text-justify: inter-character; は、日本語のように文字単位で並ぶ文章に対して、文字間を調整しながら右端を揃えやすくする指定です。
単体では効果が分かりにくい
重要なのは、text-justify: inter-character; だけを書いても、基本的には効果が分かりにくいという点です。
この指定は、主に text-align: justify; と組み合わせて使います。
p {
text-align: justify;
text-justify: inter-character;
}
text-align: justify; で文章を両端揃えにし、text-justify: inter-character; で文字間の調整方法を指定する、というイメージです。
なぜ日本語で使いやすいのか
英語の文章では、単語と単語の間にスペースがあります。
そのため、両端揃えをするときは、単語間のスペースを広げて調整しやすいです。
一方、日本語の文章は、基本的に単語と単語の間にスペースを入れません。
私たちは未来に向けて新しい価値を創造します。
このような文章では、英語のように単語間スペースで調整することができません。
そこで、文字と文字の間隔を調整する inter-character が役立ちます。
基本の書き方
基本のCSSは以下です。
p {
text-align: justify;
text-justify: inter-character;
}
これで、段落の文章が左右に広がり、右端が揃いやすくなります。
ただし、最後の行まで無理に広がると不自然に見えることがあります。
そのため、実務では次のように書くことが多いです。
p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
text-align-last: left; も一緒に使う
text-align-last: left; は、最後の行だけ左寄せにする指定です。
p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
この組み合わせにすると、次のような表示になります。
通常の行 右端まできれいに揃う
最後の行 無理に広がらず左寄せになる
文章の見た目を自然に整えたい場合は、text-align-last: left; も一緒に入れるのがおすすめです。
WordPressで使う場合
WordPressでサイト全体の段落に適用すると、意図しない場所まで変わる可能性があります。
そのため、特定のブロックだけにCSSを適用するのが安全です。
まず、対象のブロックに追加CSSクラスを付けます。
justify-text
次に、追加CSSへ以下を入れます。
.justify-text p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
これで、justify-text を付けたブロック内の段落だけに適用できます。
スマホだけに適用する場合
スマホ表示で文章の右端だけが気になる場合は、メディアクエリを使います。
@media (max-width: 767px) {
.justify-text p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
}
これで、スマホ幅のときだけ均等割り付けが適用されます。
PCでは自然な左揃えのままにして、スマホだけ整えたい場合に便利です。
使用例
以下のような文章に使うと、見た目の違いが分かりやすいです。
私たちは、未来都市アステリアに暮らすすべての人が、自分らしい可能性を発揮し、ひとつ上のステージへ進めるように支援します。日々変化する環境の中で生まれる課題に向き合い、人と社会をつなぐ新しい仕組みを通じて、より豊かな明日を創造していきます。
CSSは以下です。
.sample-text {
max-width: 420px;
line-height: 1.9;
}
.sample-text p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
横幅がある程度決まっている文章ブロックで使うと、右端が整って見えやすくなります。
うまく効かない場合の原因
text-justify: inter-character; を指定しても、見た目が変わらない場合があります。
主な原因は次の通りです。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
text-align: justify; がない | text-justify だけでは効果が出にくい |
| 文章が短すぎる | 1行だけ、または短文では違いが出にくい |
| 手動改行が多い | 改行ごとに別の行として扱われる |
| 横幅が広すぎる | 右端のズレが目立ちにくい |
| ブラウザ側の対応差 | 環境によって見え方が変わることがある |
特に多いのは、本文中に手動改行が入っているケースです。
手動改行はできるだけ減らす
文章の途中で手動改行を入れると、そこで1行が終わった扱いになります。
悪い例です。
私たちは、すべての人が、
ひとつ上のステージへ進めるように
支援します。
このように手動で改行すると、CSSによる均等割り付けがきれいに効きにくくなります。
良い例です。
私たちは、すべての人が、ひとつ上のステージへ進めるように支援します。
文章はできるだけ1つの段落として入力し、折り返しはCSSとブラウザに任せるのが基本です。
注意点
text-justify: inter-character; を使うと、文字間が広がって右端が揃いやすくなります。
ただし、横幅が狭すぎると、文字と文字の間隔が不自然に広がることがあります。特にスマホでは、1行に入る文字数が少ないため、文字間が空きすぎる場合があります。
その場合は、無理にすべての文章に適用せず、以下のような場所だけに使うとよいです。
会社紹介文
サービス紹介文
LPの説明文
長文記事の本文全体に使うより、デザインを整えたい短めの説明文に使うほうが向いています。
おすすめのCSS
実際に使うなら、以下の形がおすすめです。
.justify-text {
line-height: 1.9;
}
.justify-text p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
スマホだけに使うなら、以下です。
@media (max-width: 767px) {
.justify-text {
line-height: 1.9;
}
.justify-text p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
}
まとめ
text-justify: inter-character; は、日本語の文章を均等割り付けするときに、文字間を調整するためのCSSです。
単体で使うよりも、次のように組み合わせて使うのが基本です。
p {
text-align: justify;
text-align-last: left;
text-justify: inter-character;
}
右端を揃えるには text-align: justify;、最後の行を自然に見せるには text-align-last: left;、日本語の文字間調整には text-justify: inter-character; を使います。
文章の右端が揃うと、ページ全体の印象が整って見えます。文章そのものを美しく見せたい部分では効果的なCSSです。