サロンの顧客管理をGoogleスプレッドシートで行う場合、最初に考えておきたいのが「どの情報を、どのシートで管理するか」です。
顧客情報、メニュー、売上、来店履歴、コミュニケーション履歴などを1つの表にまとめてしまうと、あとから検索・集計・更新がしづらくなります。
そこで今回は、サロン向け顧客管理システムをスプレッドシートで作ることを想定し、各テーブルの役割とリレーションシップを整理します。
データベース設計の全体像
今回の顧客管理システムでは、以下のようなテーブルを用意します。
- カテゴリ
- メニュー
- 売上
- 売上明細
- 顧客
- 顧客関係
- コミュニケーション
- 担当者
それぞれのテーブルを分けて管理することで、顧客ごとの売上履歴、購入メニュー、来店記録、紹介関係、連絡履歴などを整理しやすくなります。
カテゴリテーブル
カテゴリテーブルでは、メニューを分類するための情報を管理します。
たとえば「カット」「カラー」「パーマ」「トリートメント」「物販」など、メニューをグループ分けするために使用します。
主な項目
ID
カテゴリ名
ID はカテゴリを識別するための番号です。
メニューテーブルの カテゴリID と紐づけることで、各メニューがどのカテゴリに属しているかを管理できます。
メニューテーブル
メニューテーブルでは、サロンで提供している施術メニューや商品情報を管理します。
カットやカラーなどの施術だけでなく、シャンプーやスタイリング剤などの物販商品もこのテーブルで管理できます。
主な項目
ID
カテゴリID
商品名
定価
写真
メモ
カテゴリID はカテゴリテーブルと紐づく項目です。
これにより、「カラーに属するメニューだけを表示する」といった管理がしやすくなります。
売上テーブル
売上テーブルでは、顧客ごとの会計情報を管理します。
1回の来店や1回の会計を、1つの売上データとして登録するイメージです。
主な項目
ID
売上ID
メニューID
数量
単価
割引金額
内容
顧客ID を使って顧客テーブルと紐づけることで、「誰の売上なのか」を管理できます。
売上テーブルには合計金額を保存し、細かい施術内容や商品内容は売上明細テーブルで管理します。
売上明細テーブル
売上明細テーブルでは、売上の内訳を管理します。
たとえば、1回の会計で「カット」「カラー」「トリートメント」を利用した場合、売上テーブルには1件の売上データを作成し、売上明細テーブルには3件の明細データを登録します。
主な項目
ID
売上ID
メニューID
数量
単価
割引金額
内容
売上ID は売上テーブルと紐づきます。
メニューID はメニューテーブルと紐づきます。
この構造にしておくと、メニュー別の売上集計や、顧客ごとの利用メニュー分析がしやすくなります。
顧客テーブル
顧客テーブルでは、サロンを利用するお客様の基本情報を管理します。
名前や連絡先だけでなく、誕生日、住所、SNS、写真なども登録できるようにしておくと、接客やフォローに活用できます。
主な項目
ID
2ndID
顧客ID
ふりがな
姓
名
ニックネーム
写真Path
生年月日
郵便番号
市町村
住所
電話番号
電話番号2
電話番号3
Email
LINE
Twitter
Facebook
Instagram
その他
顧客テーブルは、システム全体の中心になるテーブルです。
売上、コミュニケーション、顧客関係など、多くのテーブルが顧客IDを通してこのテーブルと紐づきます。
顧客関係テーブル
顧客関係テーブルでは、顧客同士の関係性を管理します。
たとえば「紹介者」「友人」「家族」「親子」「夫婦」など、顧客同士のつながりを記録できます。
主な項目
ID
顧客ID
お友達ID
関係性
関係性テキスト
顧客ID には基準となる顧客のIDを入れます。
お友達ID には関係のある別の顧客IDを入れます。
このテーブルを使うことで、紹介経路の管理や、家族・友人単位での顧客分析がしやすくなります。
なお、元の設計では「顧客関係」と「顧客関係1」が分かれていますが、管理しやすさを考えると1つのテーブルにまとめてもよいでしょう。
コミュニケーションテーブル
コミュニケーションテーブルでは、顧客とのやり取りを記録します。
来店時の会話、電話対応、LINEでの連絡、予約変更、クレーム対応、次回提案などを残しておくと、次回接客時に役立ちます。
主な項目
ID
顧客ID
日時
内容
顧客ID によって、どの顧客とのやり取りなのかを管理します。
顧客ごとの対応履歴を残しておくことで、スタッフ間の情報共有もしやすくなります。
担当者テーブル
担当者テーブルでは、サロンスタッフの情報を管理します。
担当者ごとの売上集計や、顧客の担当履歴を管理したい場合に使用します。
主な項目
ID
担当者名
写真
今回の項目には売上テーブルとの紐づきがありませんが、実務で使う場合は、売上テーブルや顧客テーブルに 担当者ID を追加すると便利です。
たとえば、以下のような使い方ができます。
売上テーブル:担当者ID
顧客テーブル:主担当者ID
コミュニケーションテーブル:対応担当者ID
リレーションシップの例
各テーブルの関係性は、以下のようになります。
カテゴリ 1 対 多 メニュー
メニュー 1 対 多 売上明細
売上 1 対 多 売上明細
顧客 1 対 多 売上
顧客 1 対 多 コミュニケーション
顧客 1 対 多 顧客関係
担当者 1 対 多 売上
中心になるのは「顧客テーブル」です。
顧客を軸にして、売上、来店内容、コミュニケーション履歴、紹介関係などを紐づけていきます。
まとめ
サロンの顧客管理システムをスプレッドシートで作る場合、情報を1つのシートにまとめるのではなく、役割ごとにテーブルを分けて管理することが重要です。
顧客、メニュー、売上、売上明細、コミュニケーション履歴を分けておくことで、あとから集計や検索がしやすくなります。
特に、顧客IDや売上IDなどの一意のIDを使ってテーブル同士を紐づけることで、スプレッドシートでも簡易的なデータベースのように管理できます。
サロンの規模や運用方法に合わせて項目を調整しながら、使いやすい顧客管理システムを作っていきましょう。
